KEY WORD
SKETCH
PROFILE & CONTACT
Itary
MAY 2018
レンタカーなしでもトライしてほしい
トスカーナ・マレンマ地方の秘境天然温泉へ
「サトゥルニア温泉・ムリーノの滝」
車がなくたって行くよ～
今回の目的地は､イタリア中部にある､
秘境の天然温泉ムリーノの滝です。
温泉のあるサトゥルニア村へは､訪れる人のほとんどが自家用車。ローマから2～3時間とあって､絶対にレンタカーで行くのがベストだそうです。
そう言われても･･･
運転に自信があるわけでもなく､
レンタカーはぜひ避けたいところです。
ただし､アクセス方法を色々調べると､
予想通りバスは乗り継ぎが悪く微妙～。
とは言え仕方がありません､温泉近くにあるB＆Bや村のレンタサイクルの方から情報などをいただき､何とか効率よく予定を組む方法を見つける事ができました。
そして､今回の旅のパートナーは･･･
熱量タカコ女史。
食萌え全開でイタリアを旅行中の
熱量タカコさんとローマで待ち合わせ。
国鉄で中継地点のアルビニアを目指します。そして列車内では､車窓からの眺めを楽しみながら朝食のイチゴに舌鼓です☆
どのバス停が正解なんだ？
約2時間でアルビニア駅へ到着するとホームの地下通路を通って線路沿いの道へ。地元の親切な方の案内で進むと･･･
あらっ 町の中心への超ショートカットになっていました。GoogleMapではこうゆうのってわからないんですよね。
そして事前にサトゥルニアへの中継点に向かうバス停の位置を調べていると､町の中心から半径300ｍにバス停が点在･･･
どれが正解なのかわからない（焦）
結局､駅から10分ほど歩いた静かなロータリーからROMA社のバスは発車。
そして安心したのもつかの間､
今度は途中のマンチャーノという町でバスを乗り換え…
（行きと帰りではバス停の位置が違うので要注意です）
ようやく温泉のあるサトゥルニア村行きバスに乗る事ができます。
･･･ほっ
丘陵地帯を臨む天然温泉
バスに乗る際ちょっと重要なのが､
運転手さんにムリーノの滝に行くことを猛烈にアピールし､少しでも温泉の近くで下車できるよう交渉することです。
本来下車するバス停より､数百メートル手前にあるムリーノの滝入り口で降ろしてもらいましょう。
バスを降り､滝の方向へ歩いていると､
地元の観光客の方々が､広い駐車場や
道沿いに車を停め､何の迷いもなく
大段に水着に着替えています。
そんな驚きの光景を横目に､水着着用で到着したバス組の我々は気にせず奥へ奥へ。
滝に近づくと有料シャワーと､心配していたトイレがあり､簡単なピザなどが食べられるカフェも併設。
お値段＆お味は未確認です､スミマセン。
そしていよいよ…
きたきたぁー！硫黄の香り！
石灰棚にお湯が流れ込んだ天然温泉登場。
いい湯だな♪
日本と同じく火山国のイタリアは､
思った以上に温泉パラダイスです。
古代ローマ時代から温泉地が整備されていたので､温泉文化の歴史ももちろん古い。
ここサトゥルニア温泉は､毎秒800ℓという量の源泉が溢れ出ていて､
温度はというと､37.5度･･･若干ぬるめ。
皮膚病・呼吸器＆循環器系・リウマチにも
効果があるんですって（嬉）
っさ､とりあえず見通しの良い場所に
貴重品置き場を設置し､目立つタオルで
荷物をカバー。
滑らないよう100均サンダルに履き替え
カメラを防水ポーチに入れてスタンバイ。
よぉーし､いざ入湯です！
･･･っで､張り切って足を入れてみると～
やっぱりぬるっ（旅之助の適温は44度）
石灰棚の下流はさすがに温度が低い。
しかしながら､上流の滝の付近になると
温かく温泉らしくなってくれる感じです。
下流には糸ミミズがいるとの情報もあったので､迷わず上流へ移動します。
石灰棚の横にある石造りの建物の脇から
激しくしぶきをあげる滝。
修行僧のように温泉にうたれる人が
大勢いる付近が人気の場所です。
勢いのある滝のしぶきと目の前の穏やかな丘陵地帯の風景とが何とも言えないコントラストに。
トルコのパムッカレのような大規模な絶景ではないけれど､ホントに癒やされる
トスカーナ地方の穴場です。
最後に見つけた温泉スライダー
石灰棚の天然温泉を堪能し､
本日最後のバスに間に合うようせっせと
身支度を済ませていると､滝の上にある駐車場広場横に気になる人たちを発見。
草むらの辺りに､リゾートチェアとパラソルを並べリラックスしている常連さん。
その横には･･･温泉が流れる水路発見！
足をつけてみると､下流と違いってめちゃくちゃ温かい！これよこれ､適温は！
しまったーこっちが正解やった…彡（悔）石灰棚のエリアで滝にうたれるのもいいですが､常連さんと一緒に天然温泉水路に入湯するのもオススメですよ。
ムリーノの滝
Cascate del Mulino
Via della Follonata, 58014 Saturnia, Manciano GR Italy
周りは何もない田園地帯のため､バスで訪れる方は30km程東の絶景の町ピティリアーノに宿を取るのがオススメです。時間は乗り継ぎによって1～3時間と幅があります。ちなみにムリーノの滝から北へ約２kmのサトゥルニア村にも宿やレンタサイクルのお店も。バスの時間に縛られたくない方はこちらでも良いかと思います。もしレンタカーがOKなのであれば､ぜひ車で近くのアグリツーリズモに1泊してください。ＴＨＥトスカーナな風景にどっぷり浸れますよ。
