August 2013
Spain
岩にのみこまれたアンダルシアの白い村にショートトリップ。
洞窟バルでのちょいタパスが思った以上に美味しかった。
「セテニル」
小さな白い村への日帰り旅が人気の
南スペインアダルシア地方。
ひと昔前の日本からのツアーでは、
セビージャやグラナダ、コルドバの
見どころ満載の町の途中にミハスや
カサレスなどの白い村にさらっと
立ち寄るのが定番でした。
でも今はネット上で観光地化されてない
素朴な白い村がどんどん紹介されて
マイナーだと思っていた村にも
たくさん日本人の観光客の方が訪れて
いるようです。
今回訪れる町はカディス県のセテニル。
我が家は、ポルトガルの首都リスボンから
夜行バスで国境越え→セビージャ
からアンダルシア入り。
まずは拠点となる町ロンダを目指します。
アンダルシアのとある村
↙このあたり
このあたり
まずは断崖絶壁の町ロンダに到着
セビージャのバスターミナルから
ロンダへは1時間半。
旧市街のバルの3階にある
ゲストハウスが本日の宿です。
久々に1人1ベッドという事で
ちょっと盛り上がる旅之助一家♪
荷物を置いたら、散策に出発します。
まず向かったのが、
18世紀に建てられた渓谷に架かる
町のシンボルヌエボ橋。
谷底までの距離は約100mあり、
ここからの風景はほんと壮大です。
アサヒビールのCMで、TOKIOの長瀬君が
この橋の横に立つ国営ホテルの
Parador de Rondaで特大エビ
フライを食べていた事を思い出し
ながら、中をそ~っとのぞいてみる。
このパラドール、日本人にはとにかく
人気があるらしく、ちょっと裕福そうな宿泊客のみなさんが出てきたので
話をしてみると、部屋からは生涯忘れられない位の絶景が見られるそうですよ。
小さな街から小さな町へ
次の日、
ロンダのバスターミナルから、
セテニルへやって来ました。
のんびりとした田舎道を進むと
聞いた事のない小さな白い村に着きます。
大きなバスで無理矢理町中のBTを経由し
出発・・・を繰り返し30分程。
わりとあっさり目的地に到着です。
押しつぶされてますよ
バスの運転手さんに言われた通り、
降りたバス停から進行方向に5分、
トレホ川が見えてきました。
よぉし♪今回の旅のツボである
岩に建物が押しつぶさてれいる?
不思議なエリアに突入です。
それにしても8月のセテニルは猛暑。
坂道の多いこのまちの散策は
結構大変です(辛っ)
数十メートル歩くたびに、太陽の力で
体力が奪われていく感じ。
内陸部はキツイなー。
期待以上のちょいタパス
で、注文したちょいタパスがこちら。
お皿は小さく量は少ないのですが
1つひとつおそらく手作りで美味⤴
一皿目。
テール肉の煮込みポテトとパン添え。
お肉は期待通りホロホロで
ソースの旨味を偶然体にしみ込ませた
ポテト達もいいお味。
二皿目。
目玉焼きがのったプチハンバーガー。
ハンバーグはつなぎは少なめで
肉感ちょい強め。さらにカリッとしたベーコンが当たりの一品感を演出。
三皿目。
イカのグリル。
素朴な塩味が思った以上に効いていて、
イカの弾力を存分に楽しめる一品です。
洞窟バル、おじゃましまーす。
ちょっと休憩。
お手洗いをかりようと、間口の小さな
バルの中へと入ってみます。
さすがに岩と一体化した建物の中は
入ると若干のヒンヤリ感あり。
天井や壁など、岩をよけて店舗にして
あるので、思ったより複雑な間取りに
なっていました。
なんでわざわざここに住もうと
思ったのか不思議。
1階のカウンターでは常連客の
おじさまとスタッフが
新聞をのぞきこみながら大爆笑。
なんかもー楽しそう(^も^)と
横目に見ながらメニューをチェック。
そう言えば何かお腹がすいてきたな。
ロンダでバスに乗る前に
揚げた塩味のチュロス・ポラを
食べた以来何も食べてないしな・・・。
ちょいタパスでしのぐかぁ。となる。
町は静かで景観はダイナミック
お腹も少し落ち着いたので
大自然と可愛らしい白の町並みの
コラボが楽しめる絶景ポイントを
探してウロウロ。
思った以上に道幅が狭いエリアが多く、
その割には車はグイグイ通行。
ギリギリで車同士がすれ違う横を
ひたすら坂を上っていきます。
丘の上の小さな礼拝堂を目指していた
一家の体力の限界は相当早めにやって
きたところで、素直に引き返す(悔)
町のいたるところで、川の浸食によって
出来た奇石が天然のアーケードに。
ダイナミックな岩の下を通り、バルが
立ち並ぶエリアへ戻ってきました。
スケッチをして感じたのが、
岩と家々の間に生えている植物の
生命力感?がすごい。
白い家、茶色の岩、それをつなぐ緑。
全部素敵でしたー。ロンダからホント
近いので、日帰りでぜひ(勧☆)
セテニル
Setenil
Setenil Cadiz Espana
ロンダから1日3~5便程。近距離ですがそれなりの大型バスで向かいます。料金は200円ほどなので、ツアーでなく個人で行かれるとお得感はあります。ただ、バス停は町の入り口付近で、本格的に撮影スポットを網羅したければ事前に丘の上の目的地をバスの運転手さんに相談すると丘の上の絶景スポット近くまで乗せて行ってくれることもあるそうです。夏の旅ならこの内陸部の気温と坂道は甘く見ない方がよさそうです。